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洋式便器への移乗方法

1.はじめに

身体に障害を持ったり、高齢となって身体機能が低下し、歩き難くなったり歩けなくなったりすると、トイレへ行けないと考えてしまう人がいます。それだけでなく、動けないから排泄も入浴も生活動作の全てができないように思って、おむつをして、布団やベッドで長時間過ごしている人がいるのです。これで良いのでしょうか? ⇒ 間違いです!!!

排尿行為の流れをまとめると下記の図の様になります。

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この図の□の枠の中の動作や線の先端に書いている行為ができないと、排尿を自立できなくなります。例えば、歩けないために移動できなくなったら、適切な車椅子を選択すれば、トイレまで自分で移動できるのです。このように、できなくなったことを様々な補助機具をつかったり、住宅を改善することでできるようになることを知っておくことが大切です。そして、生活を自立度の高い、楽しいものにしていきましょう!

その中で、最も自立できていない動作であり、介助負担の大きい動作である移乗動作に着目し、自立移乗を促進するための移乗方法についてお伝えします。

以下に、排尿を自立し、楽しい生活を実現するための洋式便器への安全な移乗方法を紹介します。

2.洋式便器への移乗方法

立ち座りや歩くことができなくなっても、便器への移乗を自立することができるようになりますので、下記に示す動画を見て、是非習得して欲しいものです。万一、完全に自立できない場合でも介助者の負担は格段に低下しますので、是非チャレンジしてみましょう!

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スライディングシートでの移乗(動画

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狭いトイレでの斜め前方アプローチと移乗動作(動画

 

3.車いすと便器間の移乗方法各種

車いすと便器間の移乗方法には、下記のようなパターンがありますが、車いすのアプローチ方法によって、必要なトイレの広さが異なりますから、ご自宅のトイレの広さによっても移乗方法が決まって行きます。住宅改造をして広くすることで、どの方法でも選択することができる様になりますので、排泄を自立するためには住宅改修は大切です。

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4.おわりに

排泄は人の尊厳を左右することがあります。負担の少ない便器への移乗方法を習得して、誇らしい排尿方法を獲得したいものです。

作成: 佐賀大学大学院医学系研究科

医学部附属地域医療科学教育研究センター 准教授 松尾清美 先生